秘密のキャンプ場1



2011.10.8〜10.9



郡山市湖南町にて”おかちゃん御一行”とキャンプ会を決行した記録







 栃木のおかちゃんやマユミちゃんが、福島県某所のキャンプ場へやってくる。というわけで、昨年も同じ場所にて2人とキャンプしたお気に入りキャンプ場へ合流させてもらうことになった。

 なぜ、キャンプ場の名前を明かさないのか・・・

 それは、人に知られないロケーションを維持したいと絶対に思える環境だと痛感しているからだ。

 そんなわけで、9月の山行以来のキャンプだ。テントは、久々にツーリング専用(ダンロップR325)にした。こじんまりとしたキャンプ会だから、大量の食糧よりも手造り感の
ある料理にしよう。

 筆者は、あまり料理が得意ではない。材料は持参するけど人に調理してもらったりすることが実に多い横着者なのだ。

 チャーシューのブロック、ネギ、そして、やっぱり餃子2パック・・・

 あっ、そうそう今回のネックになる”おろし生にんにく”などを買い出し、バックに詰めた。

 そして、ゼファー1100へパッキングを済ますが、なんで荷物の量が半端ないのだろう。これでも筆者は、ずいぶん軽量化に努めているのだが?

 福島西ICから東北道に乗る。3連休のせいか本宮ICあたりが渋滞していた。そこを筆者の愛機が牛若丸のようヒラリヒラリと交わしながら、磐越道に乗り換え、磐梯熱海ICで高速を降りた。

 そして、R49沿いの”正遊”という白河ラーメンの店で、遅い昼食とした。正しく遊ぶ、いい名だ。自分の旅、野営もいつまでもそうありたい。
 オーダーしたのはチャーシュー麺、比較的早く運ばれてきた。白河ラーメンって本当に美味しいし、懐かしい味がすると思う。

 燻製チャーシューにもちもちの麺、豚や鳥のガラの旨味が効いた濃厚な醤油味のスープ。たまらない美味さだ。
 すっかり満足し、店を出る。さて、ここから今宵の野営地までは、そんなに遠くない。

 おかちゃんやマユミちゃんは、既に到着しているのだろうかと、筆者は西に傾きつつある陽を眺めつつ、独りごちた。
 以降の画像は、ほとんどおかちゃんかマユミちゃんから提供いただいた
ものです。

ラーメン屋さんを出て、R49を西へと向かう。気温がどんどん低くなって
くるのが全身に当たる風で体感できた。
 
   猪苗代湖は美しい。少し、和琴っぽく感じています。

 目的地の某キャンプ場へ到着、去年より人が少ない気がした。
   
 おかちゃんやマユミちゃんたちは、既に到着してテントも設営済みであった。

 というより、一杯やっていた。この早い時間のアルコが後刻、ボディブローのようにじわじわと効いてきたりして・・・
 
   まあ、とりあえず筆者もサッポロドラフトワンで、カンパ〜イ!男は黙って北へ向かうのだ!

 こうやって、テントも立てずにだらだらと飲み始める行為が一部ではかなり不評を買っているのだ。

 でも、わかっちゃいるけどやめられない〜
 湖畔の防波堤で、おかちゃんやマユミちゃんと歓談タイム。

 画像に写っているのは、ロゴスのエアベッドだ。かなり寝心地がよろしい。
 
   さて、飲んでばかりいないで、そろそろテントを立てるか。ところが、筆者のR325、最近全然使用してなかったのもんで、要領がなかなかつかめない。特に設営が難しいテントではないのだが。

 まあ、おかちゃんが手伝ってくれたので無事事なきを得た。

そして、宴会モードへと・・・
 いろいろな話をした。おかちゃんが、よく利用する支笏湖のRHのこと。マユミちゃんが、登山で逆方向に降りてしまい遭難騒ぎになりそうになったこと。夕張に屋台村ができ、この夏、ふたりが利用したこと。

 まったりと野営の会話を楽しんでいくうちにどっぷりと夜のトバリが降りてしまう。
 
   おかちゃんが作ったコーンポタージュ鍋が暖かくて美味しい。
 さらに彼の焼きベーコンは、酒の肴に最高だ。

 筆者も米を炊くも、もう明日の朝食にした方がよさそうな感じだった。チャーシュー、長葱のニンニクあえは、なかなか好評である。
 
   筆者は、山用の防寒ダウンJKTを着る。

 それでも寒いし。
 さらにモンベルの雨具を羽織ると、かなり楽になった。

 19時ぐらいにマユミちゃんはテントに入る。
 
   20時には、おかちゃんも撃沈。寒さと昼間のビールが効いたか?

 EOC最大の野営の実力者macさんの他界は、仲間の誰もが衝撃を受け、深く悲しんでいた。
 就中、ショックの大きかったおかちゃんは、秋の北海道ツーリングでも今回のキャンプでもmacさんの遺影を持参していた。

 そういえば、macさんたちと楢葉で決行した初期のEOCは、11月の後半に開催していた。いくら温暖な福島県の浜通りとはいえ、早朝には霜が降りていた。あの頃のEOCに比べれば楽勝だ。

 へっくしょい!

 なんて思っていたら、大きなクシャミをしてしまう。

 まだ少し飲み足りない気もするが(余市のウイスを1本開けていた?)、21時には筆者もテントに入る。

 以前、macさん夫妻と共同購入したウェスタンマウンテニアリング社の高品質シュラフは、こんなに寒い夜でも汗ばむほどポカポカの寝心地だった。

 そして、あっという間に深い眠りにおちていく。
 やっぱりゼファーイレブンは、カッコイイわと、少し余談。

 翌朝は爽やかに目覚めた?というより、21時あたりに寝てるのに起きたのは6時半過ぎであった。二日酔いのせいか、相当疲れが溜まっていた影響か、早起きの筆者としてはかなり寝坊だ。
 
   とにかく外へ這い出して、テントやシュラフなどの乾し方作業をしていると、おかちゃん、マユミちゃんも起きてきた。よい天気になりそう。

 空気がとても澄んでいた。福島県をこなごなにぶっ壊してくれた放射線の影響がまったく感じられない。
 おかちゃんは、同じ栃木の南部さんと携帯で連絡をとっていた。

 南部さんは、日帰りで、このキャンプ場へやって来るそうだ。遠いところ大変です。
 
   実は昨夜、米を炊いたままで寝てしまった。これとチャーシューと長葱を併せてチャーハンを作って朝食としようニンニクもばっちし仕込んで、ほとんどガーリックライスになってしまった。朝から重いのう。
 それでも2人は、きちんと食べてくれた。なんだかベチャベチャな仕上がりだったので、大いに改善点が必要かなと。だいたいフライパンが、シングルの旅用なので、小さ過ぎるのだ。次回は、オフ専用で大きめのフライパンを入手して置くか。
 昨夜は結局、余市のウイスを1本開けてしまったらすい。妻がキャンプでのアルコは全部飲み切って持ち帰るなとうるさいもので、がんばってしまいました。  
   栃木のセロー乗り、南部さんがやってきた。いやあ〜お久しぶり。
 なぜか正座している筆者。実は武道歴が、ぞんがい長くて胡坐より正座の方が楽だったりするのですよ。北のサムライのニックネームも伊達ではございません。まっ、極めたわけではないので、たいしたこともないが。  
 子供の頃、悪さばかりして、学校の先生から正座を強要されて過ぎて慣れてしまったわけではございません。南部さんは前日から参戦したかったそうだが、仕事の都合で断念。本日早朝6時半には、ご自宅を出撃した。ごめんなさい。出発された頃は、キャンプ組は全員寝坊してテントの中でした。
   南部さんもこのキャンプ場の美しさや環境のよさを痛く気に入ったらしい。
 ”永久ライダーステッカー”が必要ということなので差し上げると、さっそくセローに貼ってくれた。

 そして、延々と座談会は続いていく。

 キャンプ会って、こういうお喋りタイムがもの凄く楽しいものなのです。
 
   ふと気づけば12時を回っているではありませんか!

 これはいかん。慌てて撤収作業に入る。

 しかし、早朝の段階で筆者の方がおかちゃんチームより、かなり片づけが進んでいた気がするが・・・
 おかちゃんやマユミちゃんが、あっという間に撤収を終え、筆者の荷物をたたんでいるのはなぜ?

 つまり、北のサムライは要領が悪過ぎるのでござるよ。

 まあ、そこが自分のカワイイところかな? 
 さて、撤収作業、パッキングは完了した。  
   近くの日帰り温泉施設で汗を流そう。

 ところが・・・

 ボイラー故障のため営業中止。味噌ラーメンで有名な某食堂も休業。てんでだめなこの日の湖南町なんだが、仕方がないので風呂屋の近くのレストランで、昼食をとることにした。
   
 
 やっぱりダメダメな冷凍だったのが残念だったけど、凄いボリュームのカツカレーでした。ガンバロウ湖南。

 他の諸氏も頑張って、ほぼ全員が完食。

 でももう次回からは、大阪屋か普通の蕎麦屋とかで、食事をしたいと激しく思った次第である。時刻は、そろそろ15時近い。店の前で、記念写真を撮って解散となった。
 
   皆様、風評被害にさいなまれる福島に来てくれてありがとうございます。

 また会いましょう!

 お先に御免!

 どうもお世話になりました。
 工事渋滞の磐梯熱海ICから郡山Jctをヒラリヒラリとゼファーイレブンは舞いながら北上していった。  



FIN



画像提供 おかちゃん、マユミちゃん



記事 北野一機



2011年10月吉日UP



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