裏磐梯キャンプツーリング2011



2011.7.16〜7.17



桧原湖細野ママキャンプ場にて1泊のソロキャンプを決行した記録







 毎日、非常に暑い日が続きます。

 もう、外に出たくない。冷房のない世界に出たら蒸発しそう。しかし、今シーズンのキャンプは結構出てるわりにはゼファーを投入してなかった。せっかくの3連休を無為に過ごしてはつまらん。というわけで、思い立ったのが遅すぎたので、出発したのも午後を大きく回っていた。

 けんど、本当に暑い。R4を走行していても温風が体に容赦なくあたった。裏磐梯まで、いかずとも”あだたら高原野営場”しようかと考えているうちに大玉村に入った。そういえば小腹が空いてきたのう。

 暑いときは熱いラーメンを食べよう。某有名なラーメン屋で魚豚ラーメンを食べる。ここは大盛・中盛・普通盛も同じ料金だ。さらにゆで卵、キムチが食べ放題など良識的なお店である。せっかくだから大盛にするとお腹パンパンの超満腹だ。

「どちらまで、いくんですか?」
 あっ、そうそう、ここで知人の若者2名と一緒になった。
『裏磐梯までキャンプしに行こうと思っていたけど、時間も遅いんで、あだたら高原にしようかな。船津浜でもいいかな』
「船津浜なら、先日、仕事で行ったんですけど、震災で大きな被害を受けて、キャンプどころじゃないですよ」
『まじっスか?』
 というわけで、若者2名に見送られ、大玉から岳温泉方面に向かう。
 あだたら高原野営場を道路を挟んで撮影する。なんか、しっくりこないんだよね。風評被害?3連休なのにテントが少ないし、だいたい筆者の自宅から30分という距離が近過ぎるのだ。

 時刻は、16時をまわっているけど、やっぱり裏磐梯のママキャンにしよう。
 ゼファーは大きく旋回し、土湯方面に向かう。とにかく陽射しが痛いほど強い。サングラスをしながら走行していると長大な土湯トンネルで暗くて前が見えなくなり、かなりパニクる。

 レイクラインに入るも風評被害の払拭を意識し、無料開放とのこと。さらにゴールドラインもスカイラインも無料。ほとんど東北を代表するような観光有料道路で、我々ジモピーでもお高くて、滅多に走れないのに無料ぜよ。あげくに風評でガラガラ。

 これはお得というか、ご覧の皆様、裏磐梯の有料道路を是非、ご堪能ください。この眺望とワイディングが無料なんて、素敵だ。

 それにあまり知られてないけど、会津地方って、原発事故の影響がほとんどない。お気づきの方のおられると思うが、今シーズンの筆者の山行も全部会津地方なのだ。
 裏磐梯ママキャン到着。オジサンやオバサンは、不在だった。

 バンガローは関東方面からの釣りのお客さんで一杯だが、キャンプサイトは空いている。オジサンがチェーンソーでしっかりと芝を刈っているのでとても心地よい。これなんだよ。この安心感。
 
 MSRのタープとカヤライズを張ったが、なんだか急に涼しくなってきたのでフライもつけた。

 管理人ご夫妻が帰って来たので、挨拶と受付を済ませ、世界最軽量焚き火台・ファイアスタンドUで炭を起こす。この焚き火台は本当に小気味いいぐらいによく燃える。
   炭火を見つめながら、酒を飲みラジオを聴く。そして、時折星空を眺めた。火・酒・ラジオから流れる昭和の曲・星、もうこれだけで、俺の野営は充分満足だ。

 そして、翌日は二日酔いで寝坊というわけよ。 
 北のサムライと愛機ゼファーは、無料のゴールドラインを力走しながら家路へと向かうのであった。

 気温35度、アスファルトには陽炎が漂っていた。



FIN



記事 北野一機



2011年7月吉日UP



HOME