第4章 礼文島上陸


スカイ岬
 この花の島は、高山植物に覆われている。レブンソウ、レブンウスユキソウ、キバナアツモリソウ・・・。残念ながら見頃は6月から7月中旬くらいまでだ。でもきちんと8月には8月にしか見られない美しい花々も数多く咲いている。

 今回、礼文林道を歩く機会があった。花の咲き競う中、コマドリ、ウグイス、ルリビタキ、カッコウ、ヒバリ・・・百種に近い野鳥たちの大ステージで響き渡っていた。


 さて、稚内発10時くらいのフェリーに乗り込み、いよいよ礼文へ。船内では、ひたすら爆睡し疲れを癒す。あっという間に礼文に到着。フェリーターミナルで北里大学の学生さん2名と知り合い、意気投合。食堂「ちどり」で有名なほっけのチャンチャン焼きを一緒に食べた。新鮮なほっけに自家製の味噌タレをつけ、炭火であぶる。う、う、うめえ。
ほっけのちゃんちゃん焼き


 3人で桃岩展望台に向かう。先頭を走る僕が道を間違って右折した時、後続の1名が傾斜で転倒。悪いことしてしまった。たいした被害は無さそうだ。ホッ。

 展望台到着。おう絶景!展望台からさらに南に道があるので歩いてみる。利尻富士が雲の間から見え隠れ、素晴らしい。でもこの道いつになったら終わるんだ。灯台までくると、後はくだり。周遊コースになっていた。ゲッ!またこの強烈なアップダウン引き返すの?大汗かいて往復2時間、やっと展望台に戻った。

 こんなんでバテてるんだから、島の西海岸の「愛とロマンの8時間ハイキング」は絶対に無理だと胸の中でつぶやくキタノだった。


 そろそろ今夜の宿「星観荘」にチェックインしなければならない。学生さんたちは、予算の都合上、キャンプするそうだ。礼文は、観光バスの入れない見所が多いので、ツアーが充実している民宿がお薦めである。次回は、軍資金を多めに用意し、そのようにするとのこと。

 別れの挨拶をし、荷物満載のゼファーをかっこよくUターンさせ・・・と思ったら、プツン。エンジンが暖まっておらず、ターン中エンスト。つまり立ちゴケ。バイク歴20年の超ベテランライダーの僕としたことが。カッコわる〜。今、別れたばかりの2人に手伝っていただきバイクを起こした。荷物満載だから重いのなんのって・・・

北里大学の2人

 北里大学のお2人さん。ありがとう。改めてお世話になりました。頑張って腕利きの獣医さんになられることを切に祈ります(写真左:ジュンジくんとは、2001年、ニセコのオフキャンプで再会できました)


 17時、スコトン岬手前の有名なとほ宿「星観荘」に入る。昨年、新築したそうで綺麗な建物である。星観荘は、歌って踊りまくるユース「桃岩荘」と人気を二分しているとか。我らが永久塾会長コマンダー氏の分析によると「動の桃岩」、「静の星観」と言う感があり、年輩者に桃岩荘は、ちとキツイらしい。アルコールも禁止とか。そこへいくと星観荘のツアーの充実ぶりが白眉である。(4時間コース、8時間コース、ハイジの谷コース、礼文岳コース、トド島ツアー・・・きりがない)酒も飲めるしねえ。

 星観荘のURLです。興味のある方は後学の為にどうぞご覧ください。当サイトと相互リンクもしております。
 http://homepage1.nifty.com/seikanso/index.htm

 夕食もボリューム満点でうまい。必ず新鮮なウニもついてくる。オーナーこだわりの逸品が所狭しとばかりに食卓に並ぶ。21時からミーティング。自己紹介、今日回ったコースの感想、明日のコースの予定等々・・・。僕は礼文島の先の無人島「トド島」に行くことが、この旅のメインのひとつなので、ためらわず申し込む。ミーティングが終了すると12時まで宴会。皆さんと歓談し、爆睡した。今日も長くて濃い1日が終わった。