2009年10月10日(土)〜10月12日(月)

栃木県那須塩原市塩原”那須グリーンビレッジ”にて







 書類作成の仕事がエンドレスに続き、10月の3連休の初日である土曜は休日出勤ということで、北のサムライはコツコツとPCのエクセル画面でキーボードをひたすら打っておりました。

 そんな中、Nagaさんから、塩原グリーンビレッジでのキャンプ会へ誘っていただいたのだが、こう多忙だとお断りするしかないかなあと思っていた。ところが、いちさんから「こんな時こそ颯爽と現われるのが”男キタノ”だ」という叱咤激励の投稿ありき。Nagaさんからも「仕事が終わってからでもEOCへ強制的に呼び出された過去があったしい」とか、俺の男気を触発するような発言ばかりで負けた。

 土曜の仕事を早めに切りあげ、
『馬を引け』
 というわけになりました。

 福島市内から東北道を一気駆けする。途中、何度か雨にやられるも怯むことなく西那須野塩原ICで高速を降りた。塩原温泉へ向け、山道を走るとありました。”塩原グリーンビレッジ”へようやく到着。しかし、思いっきりオートキャンプ場で、みんなどこにいるかわからない。Nagaさんの携帯にTELするも繋がらず。ここじゃないのかいな?ファミキャンばっかりで、旅系キャンプ場と趣を異にしていた。かなり混んでいるし。

 時間は18時過ぎ、もう真っ暗だ。気を取り直して、今度は、いちさんの携帯へTEL。なんとか繋がった。
『今、サイトの入口まで来ているんですけど・・・』
「サイトは奥の方だから、今、迎えにいくね」
 いちさんとNagaさんが、ダッシュで駆けつけてくれた。
『よかった』
 小心者の自分は胸を撫で下ろしました。

 サイトに辿り着くと、macさんもおられ、みんなで自分のテントを一斉に組み立てていただく。4人で立てるとトレイルトリッパーもあっという間に設営完了。

 ちなみに参加者は、いちさん、Nagaさん・ともちゃん夫妻、macさん・yukoさん夫妻、キタノという、つまりEOCオールスターズでありました。いつものようにmacさんの超美味しいパスタを始め、皆さんの豪華料理をすっかりご馳走になる。

 今宵、来るだけで精一杯のキタノは、明日にはステーキ肉でも購入して、お返ししないといけないと思った次第である。

 そいつはステーキねえ(汗)
 
macさんご夫妻
 macさんの機転で、超格安でサイトをとっていただいたのだが、もろオートサイトで少し緊張した。でも、いつものようにヨッパになっていく北のサムライの姿があった。そして、皆さんの熱い北海道トークとキタノのオヤジギャグとアホ話で楽しい夜は更けていくのだが、記憶も尽きていった。  
 夕べは飲み過ぎた。頭が痛い。ということで、キャンプ場併設の無料露天風呂があるそうなので、早朝から利用させていただく。まるで和琴状態と、北のサムライは感動してしまった。そして、じっくりと温泉を堪能した。シャワーで髪も体もすっきりさっぱりと流した。   
   朝食は、Nagaさんが、お洒落に美味しいホットケーキを焼いてくれた。なんだかご馳走になりっぱなしで、すいませんねえ。

 ホットケーキ、子供のころはよく食べていたが、近年はNagaさんが焼いてくれたものしか食べてないし、とても美味しい。
 食後のコーヒーなどもまったりと楽しんだ後、アウトレットへ向かう。

 巨大な施設に田舎者の自分はすっかり瞠目したが、早めの昼食ということで、お蕎麦屋へ入った。食感のいいお蕎麦に満足した。
 
 ロゴス直営店までは、みんな一緒に行動したのだが、2組のご夫妻と待ち合わせ時間を決めて別れた。で、ワタクシは、いちさんと腕を組んでショッピング(嘘)
 もちろん、ホ○タップにはなりませんでしたが、なぜか気になる帽子の専門店でハットを購入した。このハットのgoodな点はコンパクトに折り畳んでも型崩れせずに携行できること。店員のおねえさんも可愛いかったし。

『このハットと一緒に君の人生そのものももらおうか』
「えっ、お客様には奥様が?」
『1人も2人も一緒だよ』

 このクダリは架空です・・・
 ハットは皆さんから、好評の逸品でした。向後はキタノの旅の供となることでしょう。画像は、ともちゃんがハットをかぶった図。

 途中、スーパーで買出しをしていると北海道産の”こまい”発見。このあたりではまずお目にかかれないお魚である。
 
 こまいは、もちろん躊躇いなくゲット(後刻、皆様と美味しく賞味した)した。さらにステーキを購入(朝食のオカズとなる)する。

 2泊目のキャンプ場へ戻り、明るいうちから酒宴モード全開となる。Nagaさんのお好み焼きやmacさん夫妻のジンギスカンをご馳走になりながら今宵も更けていく。

 話題はレアな北海道話で盛り上っていくが・・・

 あっ、今年、北海道ツーリングしてないの俺だけだった。北のサムライが旬の北海道話をできないなんてショック!

 Nagaさんが、してやったりという表情で俺の顔を見て笑っているし・・・

「俺は今シーズン、二度も北海道ツーリングしたし・・・」
 と、いちさんもボソリと呟く。

 うっ、かなり悔しい気分・・・

 俺ほどの北海道ツーリングライダーが最新の北の大地ネタについていけない。でも2年後には必ずリベンジしてみせるぜよ。

 なんなら久々に冬旅(北海道の)しちゃおうかなあ・・・

 ふと気づくとmacさんのシェルターの中には、すでに撃沈しているNagaさんとヨッパの北のサムライの姿しかない。

『Nagaさん、寝るよ』
 何度も促したが、彼は微動だにしない。

 放置・・・

 俺ひとりではどうしようもないので、そのままにした。まあ、そのうち寒さで目覚めることだろう。まさか永久の別れになることなどあるまいと思うこととした、2日目の深夜のシーンである。

 翌朝は7時ぐらいに起床した。キャンプでの俺としてはやや寝坊といったところだ。やがて、皆さんも次々に起きだしてきた。macさんやyukoさんたちは、既に無料の露天風呂へ行かれたらしい。
    昨夜は何事もなかったような爽やかな表情に変身していたNagaさんは、目玉焼きやフランスパンを準備している。またmacさんもステーキを焼いておられた。

 朝からスタミナ満点の美味しい食事をご馳走になり、すっかり満腹となる。
 その後、自分も無料露天風呂へ存分に浸かる。本当に和琴のようにありがたい。

 天候はピーカン。暑いぐらいに気温が上昇してくる中、汗を流しながら後片づけを開始する。

「キタノさん、ずいぶん痩せましたね」
 yukoさんが、俺のTシャツ姿を見ながら驚いていた。

 痩せたというより、自分では衰えたと感じている。世界遺産、日本最後の秘境”シレエトク”まで徒歩で到達した男”北のサムライ”も寄る年波には勝てず、確実に食が細くなり、パワーも落ちてきた。以前のように気力が横溢した野人キタノではない。自分がどんどんちっぽけな男になって来た?

 まあ、それでもテキパキと作業を済ませる。全員のテント撤収及びパッキングが完了したのは11時近くなった頃だと思う。塩原グリーンビレッジを後にし、道の駅”しおばら”で休憩。ちょっとだけ、このまま奥会津を経由して帰宅しようという考えが脳裏を過ぎったのだが、無理はしないで東北道から帰福することにした。

 暫し、皆さんと談笑してゼファーイレブンのスロットルをあげた。どんな旅でも仲間との別れは寂しい気分にさせられるものだ。本当にお世話になりました。また月末のEOC楢葉で再会いたしましょう。

 久々に県外から東北道を北上していく。

 爽やかな秋晴れの中、ヨシムラサイクロンからは、ワイルドかつ快調なサウンドが流れていた。



FIN



記事 北野一機



2010.3.11UP



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